雲山峰
2002年3月
荒松
紀泉アルプスの名で親しまれている雲山峰は、大阪南部に位置する山である。平素は光輝く海の見える穏やか山であるが、あいにく今日は、季節風が激しく吹く雪山ハイキングとなった。しかし雪山なぞ遠い過去の夢物語になってしまった僕にとっては年にいくども経験できない貴重な一日でもあった。
JR山中渓駅で下車、駅周辺でも既に積雪があり雪が降っている。第一展望台まではペースを少し上げ先行パーティを追い抜く。約15分で展望台に着く。関西空港が雪の中にぼんやりと霞んでる。少し休憩した後出発をする。積雪は5cmぐらいであろうか、ふみ跡の無い降ったばかりの雪道が僕の前にある。足を降ろすたびに鳴る雪の軋む音を聞きながらのハイキングは、ほんとに気持ちの良いものである。たえまなく降る雪、人の気配のまったくない、一人だけの世界に僕は、寒さのためおもわず身震いをした。
途中休むことも無く、小さな登り下りを繰り返し最後の急登を越すと頂上である。相変わらず雪が降り展望は全くない。少し休憩した後下山する。途中後続パーティにであう。ここからは、地肌をあらわにした汚れてしまった雪道を歩く事になる。雪山のトップランナーでよかったと思う。美しい自然を見せてくれた山に感謝をする。午後から孫にあうため下山を急ぐ。
季節風が吹き荒れています
雪の世界をのぞきたい貴方なら
きっと山に行くでしょう
そよ風がささやきあっています
きれいな花にであいたい貴方なら
きっと山に行くでしょう
汗ばむ季節です
木立をぬける冷気を味わいたい貴方なら
きっと山に行くでしょう
秋の気配がしのびよります
ほんとうのいわし雲を見たい貴方なら
きっと山に行くでしょう
そして いつまでもいつまでも
きっと山に行くでしょう
(荒松)
